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ゼーガペインADPが明日公開です。楽しみですね。
自分も楽しみです。残念ながら劇場に足を運ぶことは出来そうにないのですが、配信か、円盤購入か、どうすればもっともいい体験ができるかをワクワクしながら検討しています。
と、折角なのでADPを見るまでに今年ゼーガに対して思ったことを少し書いておこうと思いいたりました。高尚なものを期待している方はすみません、ただの勢いに任せたゼーガ語りです。キョウが立ち直った要因について、新しい物語に触れる前にどうしても書いて纏めておきたかったので、要するに完全自分用の備忘録です。

当然のように中盤までのゼーガネタバレを含みます。





では、本題。

キョウはなぜ前向きになれたのか。

また、夏が来たので、再びゼーガペインを見直していた。

今回は、あまり見返してこなかったキョウの悩みのパート、すなわちこの世界がゲームだと知る前後からの話。
やっぱり面白いなぁと感じながら見ていたのだけれど、少し違和感というか、新たに気付いたことがあった。それはキョウは思ったよりも時間をかけて悩んでいるという事。キョウちゃんは1~2話くらいでさくっと悩みを解決していた印象があったので、その時は「そっか、終盤の前向きなイメージがあったから意外だったけど結構しっかり悩んでたんだな」程度に思っていた。

次に違和感を感じたのは、シマがかなり唐突に、キョウの悩みが終結してないうちに完全復活宣言を下したように見えた時だ。『えっ、全然悩み解決してなくない?』と思ったし、出撃前もなんかキョウちゃんのカミナギへの接し方とか見るとなんか危なっかしいし、結果的に強襲作戦が成功したからよかったものの、失敗してたらどうなってたことか……と、ここはそれまで全く考えていなかった部分だったので面喰った……と思ったら、これは何のことはない、自分が『話を一つ飛ばしていた』だけだった。その前の話は、キョウがメイウーと共に舞浜サーバーへ向かい、それを自分の眼で確かめて現実を見つめるという話。そこを飛ばしたのだから、唐突な展開になっているのは当たり前といえば当たり前だった。世紀の大発見をしたつもりになってかなり恥ずかしい勘違いをしていたことになる。気を取り直して、続きを見た。

しかし、そのうえで、見逃した話を盛り込んでも。『もしかしたらあの強行作戦は多少なりとも見切り発車だったのではないか』、という仮説が生まれた。考えてみれば、強襲作戦の前の話、あそこでかなり強烈に問題解決の印象付けの描写がなされているが、キョウの悩みの深刻度は実はあまり変わっていないようにも見えるのだ。強襲作戦前にカミナギを遠ざけたのは、それまではただの能天気な言動だと思っていたが、いつ消えるともしれない自分にカミナギが関わるのを拒絶しているようにも見える。だとしたら、あの「舞浜サーバーを見る」という行為が、完全解決の一手ではなく時間稼ぎでしかない、というと言い過ぎかもしれないが、即効性のある問題解決の行為ではなかったとしたら。前バージョンのキョウと、アニメ本編のキョウを分けた物はなんだろうか。そう思って、キョウが前向きになれた要因を整理してみることにした。

まず第一は、キョウ自身がセレブラントとしての経験を積み、現実と向き合っていった事。ここに関しては、作中で丁寧に触れられているので詳しい説明は要らないと思われる。第2には、水泳部の復活が進展していること。水泳部員であることに、心の拠り所を見出しているキョウにとって、この要素は非常に重要だ。この二つは常に関係しあい、どちらが嘘でどちらが本物という事もなく、密接に影響を及ぼしあいながらキョウの人格を形成していく。しかし、ここまでは前バージョンのキョウと一緒ともいえる。それぞれ多少の細かい差異はあるだろうが、本編中のセリフからは前バージョンのキョウも水泳部復活に奔走しながら、セレブラントとして戦い続けていたことを示している。では、残りの要因は何か。なにが、キョウをセレブラントとして留まらせたのか。

作中で彼は「同じ事を繰り返そうとしている」「彼は爆発寸前だ」そう言われていた。その後現実を見つめて強い心を手にしたからといって、彼に加えられたストレスが消えるわけではない。前バージョンのソゴル・キョウと、現バージョンのソゴル・キョウは、この強襲作戦前の時点では非常に似た精神状態にあったのかもしれない。そう考えたうえで、キョウが、アニメ本編で得られたプラスの要素。

それは、『勝ち続けた』ことではないだろうか。さらに具体的にいうなら、『爆発寸前のストレス状態で臨んだ強襲作戦が、意図せず完全な奇襲作戦となり、そこで完全勝利した』ことが大きいのではないか。キョウが「前の俺は、どんなだった」とシズノに聞いたのも、確か戦いの大勢が決した後だ。

ここで、勘違いから発生した自分の『たまたま作戦が完全成功したからよかったものの』という印象が、なにやらただの勘違いとは言えないように思えてきてしまったので困ってしまった。

考えようによってはこの作戦は、『第1話のキョウの自爆シーンと同じ状況になりえる(ただしこちらは恐らく決死戦、強襲作戦の方はもともと優勢が確定しておりそうなる可能性はかなり低かっただろうが)シーン』だったのではないだろうか、と思うのだ。

強襲作戦成功後のシーンは、かなりあっさりとした印象がある。何か嵐の後の凪というか、キョウとカミナギの心はギクシャクシタまま、勿論心の傷跡は残るのだけれど、『多分、大丈夫だろう』という印象をこちらに与える。静かな前向きさを感じさせるシーン。なんだ、ちゃんと痛いじゃんというキョウのセリフは、自分が本物のように傷つくことを認識してのものなのか、それともセレブラントとしての確固たる自覚を持った自分でも、サーバー内のやり取りで心を痛めることが出来ることへの安堵か。

『一番苦しいときに、大成功を収めたことが決定打となり、キョウは立ち直った。』
ある意味、非常に残酷な答えではある。だが、あながちありえない話でもないのではないだろうか。

といった事を胸に、明日からのADPを楽しもうと思います。
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